リハビリ専門職のワークライフバランス

リハビリ専門職のワークライフバランス
【この記事で分かること】

リハビリ専門職として働く僕と妻のワークライフバランスの感覚について

僕はリハビリ専門職のうちPT(理学療法士)、妻はOT(作業療法士)として働いています。
そして僕はどちらかというと“仕事”重視型、妻はかなりの“生活”重視型だと思っています。

ワークライフバランスとは?

日本ではそのまま直訳されて、簡単に言えば「仕事と生活の調和」のこと。

なんとなく「すこし前からよく聞くなあ…」くらいに思っていましたが、調べてみると2007年(平成19年)から国を挙げて「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」なんていうものが策定され、さまざまな取り組みが進められているんですね。

内閣府に「仕事と生活の調和」推進サイトというものもありました。

考え方の根本にあるのはその言葉のとおり“仕事”と“生活”の「調和」で、どちらかを重視する/犠牲にする、といった考え方はその概念に外れるようです。

でも、個人個人ではやはりどちらを重視したいか、といった希望や、犠牲にしている、という感覚はあるのではないかと思います。

リハビリ専門職に必要だと思う自己研鑽

リハビリ専門職のワークライフバランスを考える前に、自己研鑽について。
(多くの職種に共通することなので、この部分だけを読んでリハ職に就くことを敬遠しないでほしいです、と前置きをしておきます。)

実際に働き始めると、学校の勉強で得た机上の知識だけではやはり、足りないことが多いです。

業務時間内はとりあえず分からないながらも単位は取らないといけないので、患者さんのリハビリ優先になり、必然的に“仕事”の時間以外で自己研鑽に励むことになります。

手取り早い方法は、信頼のできる勉強熱心な先輩に聞く、習うことですね。

その他に、自己研鑽の方法として大きくは2つ

1つめは文献を読むこと。

これは信用ある文献を見つけるなど調べ方にコツがありますが、イメージはつきやすいと思います。

2つめは研修会に行くこと。

これはPT協会・OT協会のホームページや、病院や施設に来る案内文書などを見て興味があるものを自ら選び、申し込みをして、ほとんどのものはお金を払って行く形になります。

1つめの文献を読むことよりも時間とお金がかかりますが、内容によっては実技などがあったり、講師や受講生など、同じリハ職の方と話ができる機会があったりするので、得るものは大きいです。

もちろん、現場の叩き上げである程度の知識・技術は身についていきます。

でも、自分のリハビリに自信を持つには足りないので、そういった自己研鑽が好き、とまでは言わなくても、“生活”時間が多少削られても苦にならない、最低限、必要に迫られればできる、といった方がこの職業には向いていると言えるでしょう。

リハビリ専門職のワークライフバランス

リハビリ職を長く・自信を持って続けるには、“仕事”時間以外の“生活”時間を自己研鑽にあてる必要が出てくると感じています。

つまり(どの職業でも多かれ少なかれそうじゃないかとは思いますが)、リハビリ職では長い目で見ると“生活”よりも“仕事”を重視したほうがいい場面がやや多いのではないか、ということです。

もちろん、“生活”重視型ながらもリハビリ専門職として働いている仲間はたくさんいます。

どちらが良い・悪いということではないので、“生活”を充実させている仲間に学ぶこともたくさんあります。

でも、長く・自信を持って“仕事”を続けられるか?というと疑問に思います。

経験年数が長くなれば、周りからはそれなりの知識・技術を持っていると判断されます。

そして、役職がついたり、後輩の指導が必要になったり、学生さんの実習指導者になったりします。

そのため、周りの評価に敏感でそこにプレッシャーを感じやすい人、責任感の強い人、でもそれを上回って“生活”重視型の人、でも割り切れない人、はリハビリ職についたことをすこし後悔するのかもしれません。

僕(PT)と妻(OT)のワークライフバランス

僕は、幸いなことにリハビリ職に必要な自己研鑽がとても好きな、どちらかといえば“仕事”重視型PTです

研修会に行き過ぎて、妻に「尊敬はしてるけど、家計が…」とたしなめられたほど。

この記事のそもそものアウトラインから外れたことを言ってしまいますが、僕には“仕事”と“生活”の区別がそれほどはっきりついていない部分があるように思っています。

でも就業時間内のことを“仕事”とするならば、それ以外の“生活”時間を削っていることになるので、「どちらかといえば」“仕事”重視型なのかな、という感じです。

妻のわたしはかなりの“生活”重視型OTです

妻は残業をとても嫌いますし、僕よりも“仕事”と“生活”の区別がはっきりしています。

そんなわけで妻はもともとあまり研修会に行っていませんでしたし、子どもが生まれてからは一度も行けていません。

それでも続けられる仕事ではあるものの、自信はなくしているようです。

これは妻に限らず多くのリハ職ママさんに共通していそうです。

そしてさらに妻は前の章で書いた「周りの評価に敏感でプレッシャーを感じやすい人、責任感の強い人」という性格なため、リハビリ職についたことをすこし後悔している、まさにそんなタイプのようです。

おわりに

リハビリ専門職におけるワークライフバランスとしては、最低限、必要にせまられたときには多少“仕事”重視で考えて、“生活”時間を自己研鑽にあてることができれば、長く・自信を持って続けられると思います。

わたしはOTになる前にべつのいくつかの職種での勤務経験があります。
結局、責任が重い仕事ほど“生活”時間を“仕事”に割かなければいけない場面が増えてくるし、その分お給料が高いんだな、というのが、当たり前ながらの感想です…。