PT?OT?どっちになろう?

PT?OT?どっちになろう?
【この記事で分かること】

僕と妻がどんなふうにPT、OTを選んだか、実際に現場に出てみてどうだったか、ということ。

PTとOTで悩んでいる方へ、現役PT、OTの実例としてちょっとした参考になればと思って書きます。

リハビリテーション専門3職種のうち、ST(言語聴覚士)は特殊なので割愛しますが、PT(理学療法士)とOT(作業療法士)のどちらかで悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。
ちなみに僕はPTで妻はOT。
2人とも身体障害領域の病院で働いています。

僕がPTを選んだ理由

最初のきっかけは、高校生の進路選択のときに、ざっくり、なんとなく医療職に興味を持ったこと。

その中でもリハビリ職を選んだのは、両親の友人のOT(Aさん)からリハビリ職を勧められたことが大きいです。

さらに、同時期に祖母が大腿骨頸部骨折をしてしまい、リハビリを受ける姿を何度か見ていたこともきっかけになりました。

PTに決めたのは、そのAさんから「PTでもOTと同じようなアプローチはできるし、PTの方が就職先に困らないよ」とアドバイスをもらったから。

…と、信頼できるこのAさんのアドバイスが一番の決め手でした。

僕がPTを選んで、どうだったか

骨や筋肉などの解剖学、また基礎的な動きを分析する運動学などの勉強をすることがとても好きなので、結果的にPTになってよかったと思っています。

両親の友人OT(Aさん)が言っていたように、PTとOTが両方いる身体障害領域の病院である僕の職場では、確かにアプローチについて大きな“垣根”を感じることはあまりありませんでした。

もちろん、専門の“領域”はあって、それぞれの“領域”が得意分野ではありますが、患者さんや利用者さん(外来リハや訪問リハなど、いわゆる在宅リハの対象者さんをこう呼びます)またはその家族の要望や、回復段階に応じて、必要があればその“領域”を行き来するイメージです。

例えば、僕が経験した訪問リハビリでいうと、PT1人担当となることも多く、利用者さんの要望に合わせてまったく畑違いの調理動作にアプローチをしたこともありました。

もうひとつのAさんのアドバイスにあった「PTの方が就職先に困らない」のほうについては、裏を返せば「OTは就職先に困る」ということになりますが、僕はこれについては同意見ではないです。

どちらの職種も、人気の就職地・職場を選べば競争率は高いでしょうが、そのあたりをあまり限定しなければ、現時点では就職は難しくないと思います。

就職率についての正式な統計が厚生労働省なんかにないかな、と思って調べていくいうちに「理学療法士・作業療法士需給分科会」という会議の議事録を見つけましたが、PT・OTそれぞれの就職率についてのはっきりした言及は見あたりませんでした。

妻がOTを選んだ理由

妻は、高校卒業後ストレートでOTを目指したのではありません。

大学を中退した後、実家に戻って4、5年事務職をしていました。

OTの学校に行こうと考えたきっかけは、

当時結婚願望がない&正社員ではない実家住まい女子だったので、1人でも生活していけるよう、手に職をつけようと思ったこと。

そういった条件だけで選ぶならOT以外でも、それこそPTだったり、看護だったり…医療職以外でも選択肢はたくさんありそうですよね。

資格を取るのにとりかかる労力
「看護学校などはそもそも入学試験が大変そう」
資格取得までに何年かかるか
「3年制のリハ専門学校ならいけるかな」
資格を取る費用
「結局、貯金だけではまかなえず、親から援助も」
実家にいながら取得可か
「学校に行きながらひとり暮らしもする資金はない!」
就職できた場合の給料
「ひとりでも暮らしていけるか」

…などの理由でリハビリ職を選んで、ものづくりが好きだったこと、また初めは精神障害領域に興味があったため、OTを選びました

妻がOTを選んで、どうだったか

いまは、リハビリ専門職として働くことを負担に感じ始めています…

前の見出しで書いたように、妻がOTを最終的に選んだ決め手は「ものづくりが好きだったこと、また初めは精神障害領域に興味があったこと」でした。

でも、妻は精神障害領域、身体障害領域両方の長期臨床実習を経験して、結局いまの身体障害領域のOTとして働くことを選びました。

なぜ身体障害領域を選んだのか、ちゃんと理由も聞きましたが、これは一応PTの僕のブログなので、その詳細を書くのは控えようと思います。

ものづくりに関しては、患者さんによってはアプローチとして行うこともあるようですが、それもあまり頻回ではありません。

更にそもそも、妻がOTに求めていたもの、というか再就職にあたって求めていたものは「1人でも生活していけるよう、手に職をつけること」でした。

その妻は僕と結婚し、1歳半になる子どもがいます。

そうなってくると、妻としては、いまは、リハビリ専門職として働くことを負担に感じ始めているようです。

話を聞くと、これは妻のワークライフバランスの感覚に深く関わっているようでした。

PT、OTを選んで、金銭的な面でどうだったか

これについて、かなり詳細に知りたい方は「僕たちの暮らしぶり」の記事を覗いてみてください。

ざっくり言うと…

1人世帯(独身)であれば、贅沢をしすぎなければ1人暮らしをしつつ貯金しながら充分暮らしていけます。

2人世帯(夫婦)であれば、同じく贅沢をしすぎなければ貯金しながら暮らしていけます。

でも、子どもが生まれてから1歳になり、保育園登園、妻が時短勤務になった今は、貯金がちょっと厳しいです…。

日々の生活をするぶんには十分なんですが…

おわりに

僕は高校生の進路選択において、医療職…リハビリ…PT、と、ほぼ両親の友人OTさんのアドバイスが決め手となってPTを目指し、結果としていまはやりがいを持って働けています
PTとOTですこし悩みましたが、PTがきわめる必要性の高い解剖学、運動学などの勉強をすることがとても好きなので、PTになって良かったです。

再就職時に、手に職を…金銭面など現実的な問題…リハビリ…OT、といった経緯でOTを目指し、結果として子どもを持ったいまは負担を感じています

妻が負担を感じている理由とつながる、“仕事(リハビリ職)”と“生活”とのワークライフバランスの問題

これについてはまた長くなりそうなので、僕のワークライフバランスの話と合わせながら、後日ゆっくりと書いてみようと思います。

(「リハビリ専門職のワークライフバランス」の記事へ)